日記 | 2008/02/26(火) 22:28
■やっと『ラスト、コーション』を観た。映画の重さとアン・リー監督のすごさに、いまだ打ちのめされたような気持ちでいるが、すばらしい作品だった。話題になっていた性描写のシーンも、そこだけ切り取って語られるような安い映画ではなかったし、まして「性描写シーンが過剰」とかいう感想もネット上でいくつか見たが、それらに対しては「えええええ、ちょ、え?そうしたら成り立ちませんやん」といやな感じの関西弁でねちねちとねじふせたい私だ。
■3000人の中から選ばれたという主演のタン・ウェイは、初めなんでこの娘になったのかなと考えていたが、何も知らない少女から女に変わっていくその過程には演技を超える生々しさを見たし、特にトニー・レオンとのアクロバティックなセックスシーンでは彼女の肢体は最も映える体だと感じられた。しかしいくら3000人に一人とはいえ、無名の女優が全裸で過激なシーンを演じようと、普通なら「ふーん」くらいにしか思わないと思うのだが、そこに価値が感じられたのは彼女の全身から醸し出される品や貞淑さがあったからだと思う。
■「性描写シーンだけを切り取って語られる映画ではない」と書いたわりに、ほぼそれについてしか言及していない自分が完全にどうかと思うが、それ以外のシーンももちろん、女たちの麻雀のシーンや、冷酷で狡猾な高官として描かれるイー(トニー・レオン)と命がけで彼を誘惑する工作員のチアチー(タンウェイ)のふたりの情動の描写の細やかさなど、脳裏に強く焼き付いて離れない場面が多い。
■映画のあいだ、呼吸がうまく出来ていなかったのか、観終わった後に長い溜め息がもれた。



■話は変わって、Tナカさんというかたからたいへんなニュースを教えていただいた。わたしがひそかに愛でていた大道芸人おじゃるずが、なんと今をときめく相武紗季といっしょにCMに出ているとのこと!な、なんと! Tナカさんも、見た瞬間、「あー!!!おまえら!!」となったそうだ。そして昨日、ついに見ました、そのCM。わたしは彼らを愛でつつ、なぜか同時代性を感じていなかったようで、歴史的人物と現代人の共演を見るような、なんだか変な気持ちになったのだった。(Tナカさん、ありがとうございました!)
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日記 | 2008/02/24(日) 10:04
■以前代々木上原に住んでいた職場の友人Sちゃんと、駅で待ち合わせてパンケーキで有名なお店チャプチーノへ。すでに3〜4組のお客さんが並んでいた。

■生地が驚くほどふわふわ。私の中のキングオブパンケーキ、ハワイのエッグスンシングスのような「!」となるパンチのある味ではないけれど、日本特有のとってもやさしくていねいなおいしさ。ウェイターの男性(店長さんかな?)の接客がものすごく丁寧で感じがよかった。

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■朝のおだやかな陽気は詐欺かと思うほどの暴風吹き荒れる中、渋谷まで歩く。ハンズでSちゃんの彼氏が合流し、3人でパルコで開催中のレゴ展『PIECE of PEACE』へ。

■パルコに入る際、外周を女の人たちの行列が取り囲んでいて、「いったい何だろう」と思ったら平井堅のラジオの公開収録を見るための行列らしかった。「びっくりした、レゴ展かと思った」とのんきに5Fまで上がったら、レゴ展も行列していて、列の最後尾につくために3Fまで下り直す私たち。

■レゴで作られた世界遺産の数々は、一個の作品として目に飛び込んできた瞬間も「わ!すごい」と単純に思うのだけれど、次の瞬間その塊のなかにいっこいっこのピースが見え始め、気の遠くなるようなその仕事量が想像され、その地道さをしのぶ禅のような気持ちになった。しみじみ。それにしてもお客さんが多かったなー。

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■その後、場所を恵比寿に移し、カドヤで飲む。超自由人のSちゃんの彼(初対面)は、ときどき寝ちゃうのだが、目を覚ますたびに、「酒がまったく減ってない!(爆笑)」「それ何杯目?(爆笑)」と酒のペースを笑われる。鉄拳のようなキュートな話し方をする超自由人の彼と、地に足が着きすぎるほどに着いているSちゃんのそのコントラスト。その後、店を移動して、甘いものとコーヒーを飲んでお別れ。たのしくたのしい夜。
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日記 | 2008/02/21(木) 23:57
■昨日、とっても疲弊したので本日午後出社。そして残業。おかしなスパイラルに入ったようだ。残業中にとっても好きな人からたわいもないメールが入った。とたんにパァーッとなったらしく、前の席の女子に「どして浮かれてんの」と言われた。

■押しの強い誘いを二度断るすべを知らない私は今宵も帰れず。夜はラタトゥイユ、と朝から決めていたのにかなわず。飲みのあいだ中、ラタトゥイユのことを考えていた。先週もこんな飲みがあった気がする。新宿で。

■別れた後、携帯を見たらMりっしーからの着信があったので折り返すと、いつにもましてジェントル穏やかな声で、「もしもしもしもし」と聞こえてきた。来月末に東京に来るとのこと。ひゃっほう、アニキ、待ってましたぜ、と叫ぶ。3月30日に、初めて来日する誰かの講演を聴きにくるのだと言っていたが、誰だか思い出せない。あと、3月3,4,5と大阪で貴重なイベントがあるから、帰阪しなさいとも言われ、うん、ゴールデンウィークだしね、と言いかけたが違った、ものすごくふつうの日だった。最後に「なんかあったら電話するんやで、夜行で行ったるからな」といつもどおりの愛にあふるるアニキにほろりとなった。「梅酒は飲みやすいけど、アルコールきついんやで、気ぃつけや」と言うので、「ポカリの入れ物に鬼ころし入れてたくせにー」とつっこんだら笑ってた。
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日記 | 2008/02/20(水) 04:33
■Wきさかさんから、ご自身がアートディレクション・企画制作で参加された、またもや大変おもしろそうなイベントを教えていただいた。

世界遺産チャリティ・アート・エキシビジョンレゴで作った世界遺産展
http://www.pofp.jp/
http://www.parco-art.com/web/
http://blogs.yahoo.co.jp/pofp_blog
http://blogs.yahoo.co.jp/kaznao055/MYBLOG/yblog.html

いろいろなメディアでも紹介されまくって連日好評だそうだ。会期をチェックすると来週月曜までだった!Oh!この週末逃すまい。今後名古屋、博多、広島、大阪、仙台、札幌と巡回されるそうなので、西のお知り合いもみなさんチェックして行かれますよう。

■あと、観たという周りの人々がこぞって絶賛している『ラスト、コーション』も観に行かねば。渋谷のル・シネマにて。観たかった人とは観れなさそう。さて、誰と観よう。

■最近、友人の手作りの梅酒をちびりちびりとうちで飲んでいる。あたたまる。春はまだかいな。

■仕事のことを考えていたら、眠れなかった。4時半。外はまだ暗い。
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日記 | 2008/02/17(日) 23:11
■土曜日、新宿の朝日カルチャーセンターへ植島先生と茂木健一郎さんの対談講座を聞きにいった。テーマは『人はなぜ聖地をめざすのか』。三重県・熊野についてのお話だったが、途中、「偶然/偶有性」のお話になった。植島先生は傘を持たない主義だという。「準備」したり「用意」しておく行為は、あらかじめ「悪い状態になること」を想定し、それを避けるようにすることだとおっしゃった。一年のうち200日は旅をしているという教授は、バリ島などで急に雨が降ってきたとき、傘をもっていなくとも、道端に生えているバナナの葉で雨をしのいだりすることのほうが、あらかじめ悪い状態になること(雨が降ること)を想定してそれに備えておくことよりもずっと楽しい、人生のプラスの面だけを見て生きていくことはできる、とおっしゃった。

普段から石橋を叩いて渡る私には目からうろこのお話だった。まだ起こりもしていない「悪いできごと」におびえて生きるより、バナナの葉で雨をしのぐ教授の人生はどれだけキラキラとしていることだろう。私もすこし変われたらいい、そう思った。

■講演は心をわしづかみにされる瞬間が何度もあるすばらしい対談だった。講演終了後、飲み会の席で、美しい女性が入ってきたと思ったら、先日芥川賞を受賞された川上未映子さんだった。トイレに立った際、きれいなうす黄色の、ひときわ目立つPRADAの靴があるな、と思ったら、案の定帰りに彼女が履いて帰っていった。

■翌日のきょう、もぎけんさんファンの姉に、きのう撮ってもらったもぎさんとのツーショットの携帯画像を送ると、姉から、

れあが写真見て、『あっちゃん、結婚したん?』やって(笑)

というメールが返ってきて笑った。

■行きたかった恵比寿のcabanaというカリフォルニアレストランでブランチ。パンケーキを食べてものすごく幸せな気分になる。幸せの反面、すばらしすぎて遠い或る人と、同じ言葉を使って話せるようになりたくて焦る。こぼれるほどのインプットをもらっているのにひとつもアウトプットできていない。自分が持っている時間がどのくらいあるのかわからずに、怠けたり突然焦ったりする。そしてすぐに絶望しがちな私だがなるべく絶望せずに淡々とがんばりたい。「バナナの葉で雨をしのぐおおらかさがたいせつだ」と思い出し、泣きそうになるのをこらえたら、のどが痛くなった。
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■このあいだスーパーデラックスへ行った時にもらった紙類の中に、チェルフィッチュの紙があったので、ませさんとおーちんを誘ったところ、ませさんから、

うわ!どびっくりした!チェルフィッチュの事考えた瞬間メールがきた

との返事。ある。そういうこと。あるー。ふしぎふしぎ。

■ところで私はああいった紙類を「フライヤー」と呼ぶのによくわからない照れがあり、しかし「チラシ」でもないし、ということで仕方がないので今のところ「紙」と呼んでいる。この照れの出どころはいかに。

■あしたいよいよさようならのお話を。これもなにかのご縁ですから。ありがとう。さようなら。また会う日まで。もう会わないよ。

■恵比寿に用があったので、ついでにウェスティンにチョコレイトを買いに。ショーケースに背を向けていたら、いつのまにかパティシエの男性が横にいて、「これすごくおいしいんですよ」と満面の笑みでピックにつきさした試食とは思えない大きさのチョコレートケーキをくれた。ぱくぱくとおいしくいただいて、「じゃ、これを」とまったく無関係の「英国マルドンの海塩入りクリスタルチョコレート」とやらを購入。ホテルの接客ってなかば天国のよう。
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日記 | 2008/02/08(金) 22:56
■このあいだこれを也哉子さんが歌っていてそれがすごく良くて。世田谷美術館の「中島敦展」のときのイベントでも歌っていたので、友と「これこれ、この曲」と顔を見合わせた。



ここの「視聴する」で聴くと曲がもっとちゃんとわかるかと。すこしだけど。

■昼間に届いた友からの悩み相談メールに、湯船につかりながら頭を悩ませた末、まとまらない長文で返信。のぼせた。

■明日も雪らしい。もうじゅうぶん堪能したと丁重にお断りしたい。
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日記 | 2008/02/07(木) 06:31
■水曜日のきょう。仕事後、雨なのか雪なのかわからないとにかく勘弁してほしい冷たきものが降る中、六本木へ。あまりの寒さに死ぬ死ぬ言いながらヒルズのセガフレードへ。後から来る友人を待つ。もしこのタイミングで「ごめん行けなくなった」とメールが来たら、「よし!」とか言ってためらいもなく一目散に家に帰るだろう、などととんでもないことを考えつつ。勿論そんなメールは来ず、七時半、スーパーデラックスへ。

■友人と合流後、combopianoのライブ。ものすごい良かった。先ほどのたわごとを友人の横でひとり後悔する私。お客さんのなかに世界のリンコキクチがいた。テレビやなんかで見るよりエキセントリックさがなく普通にとても可愛らしい人だった。たまの知久さんのようないでたちであそこまで可愛らしいのだから、素が相当良いのだと思う。也哉子さんは相変わらずアヴァンギャルドさで群を抜いており、彼女の母性(combopianoの渡邉氏に「今日はもうしゃべらないほうがいいわね」などと諭したりしたとき)にまたもやそこに姉を見た。
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日記 | 2008/02/04(月) 23:55
■玄気の翌日、日曜日。早起きだけが自慢(でもないが。度を越しすぎて困っているので)の私が、目が覚めたら12時35分だった。プラスでもマイナスでもないニュートラルに茫然とした気持ちになる。起きる。突如、「毛布、洗おう」と思い立ち、大きな紙袋に、地元で買ったこげ茶色の毛布と、こちらに来てから買ったピンクの無印の毛布をつめこんだ。そこで電話が鳴った。父だった。「寝てたんか?」と聞かれ、「んーん(若干後ろめたい)」と答え、父と母、ときどき姪とのやりとりの後、両親から予想外の大きなプレゼントをもらった。あまりのことに「あかん、ちゃんと生きよう」と決意するほどのショック。
■電話を切り、毛布の入った袋をずりずりと玄関まで運び、うんしょと抱えてドアを開けると外は雪の世界だった。そういえばさっき電話口で母が「そっちはすごい雪なんとちゃうの?」と言っていた気がする。なんと返事したんだろう。覚えていない。「毛布、濡れるなぁ」と一瞬ためらうも気を取り直して家から一番近くのランドリーまで、雪で滑らないように注意して運ぶ。その後、雪が降る中を「ランドリー/洗剤忘れる→家→ランドリー/洗い→家→ランドリー/乾燥機→家→毛布回収→家」と何往復もした。なぜ今日毛布を洗おうと思ったのか自分でもよくわからないが、しかしおかげで夜はふかふかの毛布にくるまれて寝た。

■夜、眠っている時にペイコさんから「雪やこんこん 東京よく降るねぇ」というメールが届いた。実は年明けに、CDが入った<年賀包み>を送ってくれたペイコさんに、「こちらも<包み(CD)>で返そう」と思ったまま、まだ返事を返せていない。それがずっと後ろめたく心のどこかにあったので、ペイコさんからメールをもらった瞬間、「わちゃあ!」と取り乱した。もし明日滑って転んで死ぬようなことになったら、すごく心残りだろうから一刻も早く送ろうと非常にせっぱつまった気持ちになった。
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日記 | 2008/02/03(日) 19:02
■昨日の土曜の夜、神田でみんなで飲んだ。みんなというのは宮沢さんのワークショップ友だちのませさんとおーちん、それから大学時代の友人のノリオくん、たまちゃん、まさみちゃん、うだくんという、初対面になる人を数名含む不思議なメンツで。私もうだくんとは大学卒業以来7年ぶりの再会だった。

■で、お店がませさんいきつけの『玄気』という野菜居酒屋だったのだが、これがもうほんとうにほんとうにほんとーーーーーーーうにいい店。ああ、言い足りない。全員帰りに「近々また来よう」とそれぞれ次一緒に来る人を頭に浮かべながらつぶやいていた。おーちんはませさんに「予想の百倍よかった」と言っていた。

■店のたたずまいは昔なつかしい誰かの家のよう。料理はおまかせで、ていねいに作られた野菜を使った料理がとてもいいペースで出てくる。そしてお酒もいじょうにおいしく、みんな次から次へと頼んで飲んでいた。

■今の職場で一ヶ月だけ共に過ごし、風のように辞めていったYぎーという友人がいるのだけれど、彼女もこの店の常連さんらしく、なんか好きな人や好きなものや好きな店だとかって、どんどんリンクしていくからおもしろい。初対面だったませさんとたまちゃんにも共通の知り合いがいた。最近は不思議というより、やっぱりかーというような気持ちになってきた。今はまだ気づいていないところもきっとみんな同じまるでつながっている、気がする。

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■「人のセックスを笑うな」を観てきた。おとといの水曜、渋谷のシネセゾンで満員で見られなかったのだけれど、その後に行ったカフェで「金曜にリベンジしようか」などと話していて、しかし話しているうちにだんだん、人のセックスをそんなに笑いたいのか私は、などと疑問に思えてきて、ふとどうでもよくなる瞬間があった。しかし翌日、友人がわざわざ渋谷まで出てチケットを買ってくれたと聞き、おおうそれは、とありがたく一緒に見せてもらうことにした。
■感想。主題曲が秀逸。あがた森魚がすばらしく可愛らしい。なんて読むかわからないが忍成修吾のやりすぎずやらなさすぎずの過不足のない職人のような演技。が良かったです。

■昨日、姉から、おなかの赤ちゃんの写真が携帯メールで送られてきた。「こっち向いています」と書かれていて、写真の中の彼(もしくは彼女)はたしかにこちらを見ている。それがなんと言いますか、とても言いづらいのですが……こわい!例えると、未確認生命体が怒りをあらわにしている、といった趣き。メールをもらったとき、私は家の近くのスーパーで買いものを袋に詰めているところだったのだが、あまりの怖さに爆笑してしまった。いやなに、お腹の中から出てきた途端、かわいくなるのですから不思議です。

■あとどうでもいいが、私至上えびブーム再来。昨日買ったもの。えび、大葉。おととい買ったもの、えび、ぶり。いま主食、えび。
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