■タイトルままです。そう、落ちている。一ヶ月くらいまえのある日、いつものようにガラガラとシャッターを開けたら、となりのマンションとうちの壁の間には柵があって、その柵とうちの壁の間に、これ見事にムギュウとさもきつそうにはさまっていた。ふとん。となりのマンションの住人か、うちの上の住人か。しかし靴下でもなくハンカチでもなくふとんだし、当然拾いに来るだろうと思っていたが、一向に姿を消す気配がないのだった。ふとん。

■話はとぶが、タイトルの文を書いていて、「・・・・なんだっ!」っていう言い回しを、さも憎憎しそうに言う芸人さんがいたなあ、でも言い回ししか思い出せないなあ、と思ってしばらく考えていたら、思い出した。長井って人だ。顔が爬虫類の。最近見ないけれど。

■で、ふとんのことで頭がいっぱいで、でもどうすることもできないので、歯ブラシレベルの部屋の掃除(細かいってことです)を黙々としていたら、部屋がきれいになるにつれ、「しかし、こんなにがんばっても決してパーフェクトになることはないんだ、そう、窓の外にやつがいる限りはな!」と余計にふとんのことが気にかかる始末。

■そんな時、お友だちのI嬢から、カフェバンダのお友だちらと代々木公園でお花見中なので来ない?といううれしいお誘いが。テレビでも今週末が最後のチャンス(花見)だと言っていたし、正しい週末の過ごし方だわー、と思うも、2、3日前から引いている風邪がまだぐずぐずとくすぶっており、喉は時おり「ヒョーゴロヒョーゴロ」と奇怪な音を立てるため、初対面の方々にそのような醜態をさらすわけにもいかず、泣く泣くお断りしたのだった。無念。

■しかし夕刻には、「なんだかもったいない一日の気がする」と思い立ち、ノープランで電車に乗り、急行で2駅となりの笹塚で降りた。笹塚からてくてくと歩き、カフェミクスチャーでコーヒーを一杯飲んで帰ってきた。ほぼ下北。

■うちに帰ってもまだ気になるのはやつのこと。誰かに相談してみようとヒョーゴロ全開の喉で(無理をして外出したため悪化)電話をかけた。奇怪な音に引きつつも、「区役所に相談したらどうだろう」と教えてもらい、「そうします」と答えたが、その前にダメもとで不動産管理会社に電話してみたところ、非常に乗り気じゃない感じではあったけれど、ふとん撤去を引き受けてくれたのだった。

■ある日いつものとおりガラガラとシャッターを開けるとそこにふとんは、ない。
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